キャッシュフロー計算書とは?初心者・創業者向け解説
1. キャッシュフロー計算書とは?
キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement, C/F)は、会社のお金の流れを示す財務諸表の一つです。会社が「どこから資金を得て」「どのように使ったのか」を明確にし、資金繰りの状況を把握するために重要です。
キャッシュフロー計算書の基本構造
キャッシュフロー計算書は、以下の3つの活動に分かれています。
キャッシュフロー計算書(C/F)
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営業活動によるキャッシュフロー 200万円
投資活動によるキャッシュフロー △100万円
財務活動によるキャッシュフロー 50万円
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現金及び現金同等物の増減額 150万円
期首現金残高 500万円
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期末現金残高 650万円
- 営業活動によるキャッシュフロー …… 商品販売やサービス提供など本業の活動による資金の増減
- 投資活動によるキャッシュフロー …… 設備投資や資産の売却による資金の増減
- 財務活動によるキャッシュフロー …… 借入や株式発行、配当支払いによる資金の増減
- 現金及び現金同等物の増減額 …… 期間中にどれだけ現金が増減したか
- 期首・期末現金残高 …… 期首の現金残高と、期末の現金残高
2. 会社の成長とキャッシュフロー計算書の変化
(1) 会社設立初期のキャッシュフロー
会社設立直後は、開業資金の投入が主な資金の流れになります。
キャッシュフロー計算書(設立初期)
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営業活動によるキャッシュフロー 0万円
投資活動によるキャッシュフロー △50万円
財務活動によるキャッシュフロー 100万円
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現金及び現金同等物の増減額 50万円
→ 開業資金の調達(財務活動)が中心で、投資活動により支出が発生
(2) 事業が軌道に乗った場合のキャッシュフロー
売上が発生し、営業活動によるキャッシュフローがプラスになります。
キャッシュフロー計算書(事業軌道後)
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営業活動によるキャッシュフロー 200万円
投資活動によるキャッシュフロー △50万円
財務活動によるキャッシュフロー 20万円
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現金及び現金同等物の増減額 170万円
→ 営業活動がプラスとなり、会社の資金繰りが安定
(3) 事業拡大時のキャッシュフロー
設備投資や人材確保のために投資活動のキャッシュフローが増える。
キャッシュフロー計算書(事業拡大時)
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営業活動によるキャッシュフロー 500万円
投資活動によるキャッシュフロー △300万円
財務活動によるキャッシュフロー 150万円
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現金及び現金同等物の増減額 350万円
→ 営業活動のキャッシュフローが大きくプラスだが、投資活動での支出も増加
3. キャッシュフロー計算書と他の財務諸表の関係
キャッシュフロー計算書は、貸借対照表や損益計算書と密接に関連しています。
- 貸借対照表(B/S) …… 会社の資産・負債・純資産の状況を示す
- 期末の現金残高は貸借対照表の「現金及び預金」と一致する
- 損益計算書(P/L) …… 会社の利益を示す
- 売上や費用の計上と実際の資金の流れ(キャッシュフロー)は異なる(売掛金や減価償却費の影響)
4. まとめ
キャッシュフロー計算書は、会社のお金の流れを把握するために不可欠です。
- 営業・投資・財務の3つの活動を理解する
- 利益が出ていてもキャッシュフローが悪化すると資金繰りが厳しくなる
- 貸借対照表・損益計算書と併せて資金管理を行う
キャッシュフローを正しく理解し、健全な経営を目指しましょう!
