ゼロから始める起業の準備・第2回
融資にも使える!はじめての「事業計画書」の書き方
創業を考えるとき、多くの人がつまずくのが「事業計画書」です。
「そもそも何を書けばいいの?」「数字の部分が苦手で…」と、不安に思う方も多いかもしれません。
ですが、事業計画書は単なる「お役所向けの書類」ではありません。あなたの事業のコンセプトを整理し、成功の可能性を高めるための大切なツールです。
今回は、初めての人でも書けるように、事業計画書の基本構成と書き方のコツをお伝えします。
事業計画書とは何か?
事業計画書とは、あなたがどのような事業を始め、どのように運営・成長させていくのかを示した「設計図」のようなものです。
特に創業時は、金融機関や支援機関にとって「この人に融資しても大丈夫か?」を判断する材料にもなります。
つまり、事業計画書とは「自分の夢を他人に伝えるプレゼン資料」でもあるのです。
基本構成(5つのパート)
以下の5つの要素を押さえれば、基本的な事業計画書は完成します。
1. 事業の概要
- どんなビジネスをするのか?(業種・業態・商品・サービス)
- なぜそれをやるのか?(動機・背景)
- 創業の目的やビジョンは?
ポイント: 自分の言葉で、シンプルに。難しい用語は不要です。
2. 市場分析・ターゲット設定
- どんな人があなたのサービスを必要としているのか?
- その市場規模はどれくらい?
- ターゲットのニーズや行動パターンは?
ポイント: 「誰に売るか」が明確な事業ほど成功率が高くなります。
3. 競合分析と差別化ポイント
- 同じようなサービス・商品を提供している競合は?
- その中で自分の強み・独自性はどこにあるか?
ポイント: 「他と何が違うのか?」が伝わると、金融機関の評価も変わります。
4. マーケティング・販売戦略
- どうやって商品・サービスを知ってもらうか?(集客)
- どのように売るか?(販売チャネル)
- SNS、ホームページ、口コミなどの活用方法は?
ポイント: 「知ってもらって買ってもらうまでの導線」を具体的に書きましょう。
5. 資金計画と収支見通し
- 初期費用はどれくらいかかるか?(設備費・仕入・開業費など)
- 月々の売上・経費は?黒字化までの期間は?
- 資金調達の方法(自己資金・融資・補助金など)
ポイント: 「売上が上がらない月でも耐えられるか?」を意識して現実的に計算します。
書き方のコツ:難しく考えすぎない!
事業計画書に正解はありません。大切なのは「自分の頭の中を整理し、相手に伝える」こと。
以下のような書き方の工夫で、初めてでもわかりやすくなります:
数字はシンプルに。あいまいな予測は避ける
難しい専門用語は使わず、誰にでも伝わる言葉で
「なぜそうするのか?」という理由も添える
便利なツール・テンプレートも活用しよう
商工会議所、日本政策金融公庫、中小企業庁などでは、無料で使える事業計画書のテンプレートを提供しています。
形式が決まっている分、書きやすく、融資相談にもそのまま使えます。
おすすめは、日本政策金融公庫が提供している創業計画書のテンプレートです。
PDFやExcelでダウンロードでき、書き込み形式でそのまま使えます。
→ 日本政策金融公庫|創業計画書フォーマット(PDF)
→ 創業計画書 記入例(PDF)
※リンク切れの可能性があるため、閲覧できない場合は 日本政策金融公庫公式サイト より「創業計画書」で検索してください。
まとめ:事業計画書は“行動の地図”
事業計画書は書いて終わりではなく、事業を進めるうえでの「行動の地図」になります。
創業後も定期的に見直すことで、軌道修正や目標の再設定にも役立ちます。
「計画を立てる=未来の失敗を減らす」こと。ぜひ、じっくりと自分のビジネスと向き合ってみてください。

