ゼロから始める起業の準備・第4回
先輩起業家に学ぶ!創業成功のヒントと落とし穴
創業支援セミナーでもよく聞かれるのが、「実際に創業した人って、どんなことで成功したの?」という声です。
制度や計画も大切ですが、やはり最後は「人」がカギを握っています。
最終回では、実際に創業を果たした先輩起業家たちのリアルな声を紹介しながら、成功の共通点や注意点をお伝えします。
実例1:ターゲットに徹底的に寄り添ったカフェ経営
30代女性・元OL → 地元でカフェを開業
「当初はオシャレなカフェをやりたいという“イメージ先行”でしたが、セミナーや相談窓口で“誰に向けて?”と何度も聞かれて気づきました。
結果、ママ世代向けに絞ったことで、固定客がつき、クチコミで広がりました。」
ポイント:
→ 事業の軸は「誰のためのサービスか?」を明確にすること。
→ 自分がやりたいことよりも、「相手の立場」で考える視点が成功のカギ。
実例2:補助金を活用して初期投資を抑えたITサービス
40代男性・元会社員 → IT系サービスで独立
「退職金を使って起業する予定でしたが、補助金を活用すれば自己資金を温存できると知り、創業支援の専門家に相談しました。
申請書作成には苦労しましたが、商工会議所のサポートで無事採択され、必要な設備も整い、順調にスタートできました。」
ポイント:
→ 資金面の不安を補助金・助成金でカバーできるケースも多い。
→ 一人で抱え込まず、専門家と二人三脚で進める姿勢が重要。
実例3:数字を甘く見て失敗しかけたフリーランス
50代男性・クリエイター → 独立開業後、半年で資金ショート
「人脈もあるし仕事は取れるだろうと楽観視していましたが、実際には“売上が立つまでの期間”と“回収の遅れ”で資金がショート。
事業計画書をもっと現実的に作っておけば…と反省しています。」
ポイント:
→ 初年度は「想定より収入が少なく、支出は多い」と見積もるくらいが現実的。
→ 事業計画書は融資のためだけでなく、自分のリスクを見える化するための道具。
共通する「成功の条件」とは?
成功した起業家の多くに共通していたのは、次の3点です:
- 事前準備に時間をかけていた
→ セミナー参加、相談窓口の活用、情報収集に熱心 - ひとりで考えず、相談相手がいた
→ 商工会議所、中小企業診断士、経験者など - 最初から「全部うまくいく」と思っていなかった
→ 小さく始め、様子を見ながら柔軟に修正していた
落とし穴:焦りと過信
一方、失敗しがちな人の共通点もあります。
- 焦ってスタートしてしまい、準備不足
- 「自分ならできる」という根拠なき自信
- 身近な人(家族や友人)に相談しないまま始めてしまう
起業は“勢い”も大事ですが、“冷静さ”も不可欠です。相談相手を持つことで視野が広がり、無理なく進めることができます。
最後に:創業は「自分らしく生きる手段」
創業とは、単にお金を稼ぐ手段ではなく、「自分らしく働く」「社会に価値を提供する」ための挑戦でもあります。
焦らず、諦めず、一歩一歩、自分のペースで進めることが成功の一番の近道です。

